ホーチミン3日目 フランス植民地総督府→南ベトナム大統領官邸→統一会堂、麻雀卓、戦争証跡博物館、戦争犯罪

1月9日、ホーチミン3日目。

意外とホーチミンは見どころが少ない。
いろいろ調べて考えた挙句、バンコクに行くことにした。
理由は飛行機代が安い(ホーチミン→バンコク、バンコク→成田ともに)、まだ行ったことがない。

ただそれだけだ。

スカイスキャナーで探すと、ホーチミン→バンコクでは「ノックスクート」という初耳の航空会社が一番安い航空券を提供している。
バンコクではスクンビットという地区が日本人のたまり場になっていることを知り、アゴダで安宿を探して予約した。
スカイスキャナーとアゴダ以外にも航空券と安宿探しのサービスはあるが、どれを使っても大差ない。

翌日1月10日の9:50発(11:10着)の便を予約した。
夕方の便もあったが、朝の早起きが苦にならない程度に早い便で行くことにした。
空港までの道路で渋滞に巻き込まれると面倒だし、夕方の飛行機の時間を気にしながら観光するのも嫌だった。

航空券とホテルの予約が終わったので、ホーチミンにいられるのは、あと24時間だけとなった。
洗濯物を洗濯屋に預け、路線バスに乗って、名前だけは聞いたことがあるドンコイ通りへ向かった。
ホーチミンのバスアプリは移動中の次のバスをマップ上で示してくれるので、ある程度は時間が読めるのがいい。

乗ったのは152番バスだ。
このバスはドンコイ通り方面に向かうだけでなく、空港まで通じているので、明日の予行演習も兼ねて乗ってみたかったのだ。

ドンコイ通りは典型的な外資系ブランドのショッピング街といくつかの雑貨屋店で、それ以上でもそれ以下でもない。
デパートのフードコートで昼食を取り、ぶらぶら歩いていると西洋風の大きな建築物が目に入った。
統一会堂という名称で、かつての南ベトナム政府の大統領官邸、その前はフランスの植民地総督府だったらしい。

グーグルマップで口コミを確認すると、なかなかの高評価ぶりだ。
とくに他に行くところもないので、見学することにした。

入り口で追加料金を払い、音声ガイド(イヤホンとMP3プレイヤーのようなもののセット)を借りた。
館内の展示物(多くは南ベトナム政府の最後の大統領の私物)には番号が振られており、その番号の音声を再生すると(日本語で)解説が聞けるという代物だった。

入り口の列にも館内にも音声ガイドを使っている客は誰もいなかったが、自分的には借りてみて大正解だった。

誰がこの建物を建て、どのような歴史的経緯を経て所有者が変遷していったのか、客観的な歴史解説を日本語で聞けた。
この解説がなければ、ベトナム内戦の詳細を知らない普通の日本人には、ここはただの50年前の遺物の集まりにしか映らない。

全ての展示物について一つ一つ解説をじっくり聞いて回ったので随分時間がかかったが、グーグルマップの口コミの通り、すごく面白かった。
いわゆる観光スポットの歴史遺物は、それがよほどの威容を誇るものでもない限り、背景知識がないと楽しめない。
万里の長城やピラミッドのような巨大建築物にしたって、もちろんそれ自体を見るだけでも素晴らしい体験だが、歴史解説を聞ければ楽しさも倍増だろう。

統一会堂の麻雀卓 南ベトナム政府の大統領は麻雀が好きだった

統一会堂の麻雀卓 南ベトナム政府の大統領は麻雀が好きだった

ホーチミン 統一会堂の麻雀卓

麻雀卓と麻雀牌を正面から撮影

統一会堂の地下室はベトナム戦争中に軍事司令室として使われていたようで、様々な展示物(主に軍事用の通信設備)があったが、北ベトナム側と南ベトナムそれぞれの側で参戦した国と兵力が展示されている部屋で、中国人ツアー客がガイドの説明を聞いて大喜びをしていた。

彼らにとっては勝利の戦争だったわけだが、その後に「懲罰」と称してベトナムに戦争を仕掛けてに撃退されたわけだが、そこら辺は都合よくスルーか?

統一会堂を出たのは15時を過ぎていたので、時間的には微妙だったが、続いて近くの戦争証跡博物館に行くことにした。
こちらはいわゆるベトナム戦争に関する多くの写真と解説文が展示されている。

統一会堂のような音声ガイドの解説はなく、解説文はベトナム語と英語のみである。
展示の内容は、いわゆるベトナム戦争を北ベトナムの視点から捉えたものだが、上の階に行くとアメリカ軍が散布した枯葉剤による戦争犯罪を告発する内容になる。

ジャングルを巧みに利用したベトコンのゲリラ戦によって想定を遥かに超える戦傷者を出したアメリカ軍は、彼らの隠れ家である森林と彼らの生存基盤であった農村の耕作地を枯死させようとした。
その結果、枯葉剤が撒かれた地域では奇形児の出産が大量発生することになった。

目を背けたくなるような写真がこれでもかと展示されている。
ここもホーチミンに訪れたら一度は見学する価値のある場所だ。

閉館ギリギリまで見て回って外へ出ると、辺りは既に暗くなっていた。
近くのATMで金をおろしてバスに乗り、ホテルに戻った。

この日も夕食はブイビエン通りのインド料理店「Baba’s Kitchen」になった。
ベトナム料理の店はコメの食事が今ひとつなので、朝と昼にフォーを食べるのは良いが、夜はどうも足が向かない。

早々にホテルに戻り、明日の出発の準備をした。
8時に空港に着くことを想定し、7時に起床して7時半にチェックアウトすることにした。

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